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🧪 グループ|ペットの中毒ライブラリーー犬猫の中毒予防研究室ー

公開·35名のメンバー

◉ナメクジ駆除剤 メタアルデヒド 🔺

危険度★★★

■概要


イギリスにはThe veterinary Poisons Information Service(https://www.vpisglobal.com)というペットの中毒情報提供サービスがあります。獣医療者向けで、毒性の専門家が24時間365日間電話で治療、予後などに助言を与えてくれます。VPISがサービスを開始して以降、毎年30~60件のメタアルデヒドを含むナメクジ駆除剤の問い合わせがあり、そのうちの10~20%前後が致死的な転記をとっていると報告されています。


■原因物質

メタアルデヒド(metahdehyde)。正確な中毒発症メカニズムは不明だが、経口摂取したメタアルデヒドが胃酸により加水分解されアセトアルデヒドが発生し、各種臨床症状を起こすという仮説が提唱されてる。


■臨床徴候(症状)

摂取後30分以内に発症することが多いが、最大発症まで3時間前後かかるケースもあることから症状にかかわらず4時間程度の観察をすることが推奨される。多い症状として、発作、高体温、頻脈、筋肉のけいれんが見られ、重症の場合は呼吸不全により死に至る

また、剖検では肝細胞や腎細胞の変性も報告されてい流。



■中毒量

ペレット状の粒にメタアルデヒドが含まれている。致死量は個体差があり一概には言えないが、最小の致死量は60mg/kgと報告されている。

3%製剤では体重1kgあたり2gで致死量に達する。




■催吐

胃酸により有害な物質に変化するので早期(2時間程度)の催吐処置は有効。


■治療

対症療法が中心となる。メタアルデヒドは活性炭に結合しないとされており、活性炭の投与は推奨されていない。発作に対しては抗てんかん薬が用いられる。


■注意すべきこと

ナメクジ駆除剤にはメタアルデヒドが主成分のものの他にリン酸第二鉄が主成分となっているものも存在する。これらの成分は土中でリン酸と鉄に分解され作物に吸収・再利用される。メタアルデヒドより危険性が低いので、動物を飼育している方にはこうした成分の製品を選ぶようにコミュニケーションをとっても良いかもしれない。





■参考 

Handbook of Poisoning in Dogs and Cats, Author(s):AlexanderCampbell, Michael Chapman, First published:6 April 2000, Print ISBN:9780632050291 |Online ISBN:9780470699010 , DOI:10.1002/9780470699010


・YAS‐NATAN, E.; SEGEV, G.; AROCH, I. Clinical, neurological and clinicopathological signs, treatment and outcome of metaldehyde intoxication in 18 dogs. Journal of Small Animal Practice, 2007, 48.8: 438-443.


・ナメクリーン3

https://www.sankei-chem.com/products/detail/?id=102

メタアルデヒド3% https://www.sankei-chem.com/products/techfile/?id=102


・ナメクジ駆除剤 MICナメクジ退治燐酸第二鉄粒剤, https://www.mc-ryokka.com/shosai/name/name_chira.pdf

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