詳細
━━━━━━━━━━━━ 概要 ━━━━━━━━━━━━ 日々、色々考えながら診療しているけれど…目の前の患者さん、飼い主様、そして自分のために、それって合っているの? 一度ご自身の診療のプロセスを見直してみませんか? ◯プロブレムリストを立てることを意識する ・問診→身体検査→さあ、診断! ・問診→身体検査→とりあえず検査! ・とにかく多めに検査しよう …当てはまる時、ありませんか…? ◯検査の目的、使い方、結果の読み取り方の判断を誤らない ・検査結果が正常値から外れたら病気と診断! ・検査結果が陽性なら病気と診断! …となっていませんか…? ◯診断に基づいた治療を ・発熱している→抗菌薬! ・病気と診断→とりあえず治療! …心当たりありませんか…? ◯インフォームドコンセントやEBMを正しく理解し、診療に活かす ・この薬は治療成績が良いからどんな子も使うべき! ・全部説明したから大丈夫! ・治療の選択肢をできるだけ挙げたからあとは飼い主様に決めてもらおう …そうなっていませんか…? 体系立てた診察ができるように、診断エラーを起こさないために、そのケースに合った治療法を選択できるように、考え方を学びましょう! ━━━ 目的 ━━━ 診療推論、治療推論を学び、臨床力を身につける ━━━━━━━━━━━━ 講義アウトライン ━━━━━━━━━━━━ 1限:臨床推論とは? 臨床の全体像 臨床の二大要素である診断と治療の目的や要素を理解し、臨床の全体象を俯瞰する 2限:診断推論のストラテジー 直感的思考と分析的思考の使い分けを理解し、診断推論のさまざまなアプローチ戦略を理解して使えるようになる 3限:プロブレムリスト プロブレムリストの重要性や作成時のポイントを理解し、臨床的に意義のあるプロブレムリストを作成できるようになる 4限:診断仮説 診断仮説の重要性を仮説の立てかたを理解し、診断仮説を確率として取り扱えるようになる 5限:検査の使い方 検査の意味や結果の解釈を理解し、「検査は結果だけみてれば診断できる」という誤謬から脱却する 6限:検査の目的 目的をもって検査を選択できるようになり、無駄な検査を行わないようにする 7限:診断困難/診断エラー 診断困難なケースの難しさを分析し、診断エラーのパターンを理解することで、診断のスキルと安全性を向上させる 8限:予測 治療をするには治療をしなかった場合も知っておかなければいけないこと理解し、治療に先立って予測を考えられるようになる 9限:治療効果の考え方 治療効果の見かたや情報の信憑性などを理解し、治療効果を有無ではなく程度や割合で捉えられるようになる 10限:意思決定 治療の意思決定のアプローチ法を理解し、ご家族と獣医との双方向性の意思決定ができるようになる 11限:治療の実施 治療の計画や実施における注意点を理解し、治療を適切に振り返りながら実践できるようになる 12限:EBM EBM(evidence-based medicine)を誤解ないように理解し、臨床でEBMの5ステップを実践できるようになる ━━━━━━ 講師紹介 ━━━━━━ 石川勇一 犬と猫の総合診療&外科サポート/QUARC動物病院 ━━━━━━━━━ こんな方にお勧め ━━━━━━━━━ 臨床経験が浅く臨床推論(診断推論、治療推論)をはじめから学びたい方 臨床経験はあるが臨床推論を体系的に学んだことがなく改めて学び直したい方 自分の診断にもっと自信をつけたい方