痛みのない安全な外科治療の実現へ
麻酔モニタリングを学ぶ
痛みのない安全な外科治療を広く行うためには、麻酔を学ぶことは欠かせません。
麻酔は基本的に患者に有害なもの。
間違えれば死の危険に直結します。
ただ表面的な麻酔学を学んだだけでは、実際に患者に接した時に、断片的な知識や技術だけで対応することになってしまいます。
基礎から体系的に麻酔の知識を身に着けましょう。知識を身に着けて患者に向き合うと、見えて来る世界が広がります。知識のない状態で経験を積むよりも、早くきちんと身に着いていきます。
講 師
◎伊丹貴晴先生
酪農学園大学獣医学部 獣医学類獣医麻酔学ユニット 准教授
附属動物医療センター 麻酔・集中治療
「『正常値』についてはよく教えられてきますが、『異常値のメカニズム』についてはほとんど教えてもらえません。メカニズムをよく理解すると、安心安全な麻酔管理が出来るようになります」
◎長濱正太郎先生(監修)
一般社団法人 日本動物麻酔科医協会(JAVA)代表理事
岐阜大学応用生物科学部附属動物病院 脚韻臨床準教授
受講期間
1年間講義中は何度も受講可能
講義内容に関する質問は各回の質問受付期間中に受付し、抜粋して回答いたします。(回答には、講師の都合によっては1ヶ月ほどお時間をいただく場合がございます。)
講義場所
すべてオンラインでの受講となります。PC/Mac/タブレット/スマートフォンおよび安定したインターネット環境が必要となります。
対 象
獣医師/愛玩動物看護師
<獣医師にも看護師にも役立つ知識>
獣医療において、鎮静や全身麻酔は日常的なもの。麻酔を扱うときに不安があると、精神的な負担が大きくなります。動物病院においては、麻酔時にモニターをチェックしているのは8割~9割が看護師。麻酔に携わる全ての動物病院スタッフが麻酔を学ぶことが理想です。獣医師だけでなく看護師も麻酔を知ることで、呼吸数や血圧などの状況から診断推論する感性が身に着きます。安心して麻酔を扱えるようになれば、精神的な負担も減るでしょう。
こんな方に
おすすめ
⚫️ 麻酔に携わる全ての獣医師、看護師
⚫️ 体系的に知識を深め、診療に役立てたい方
⚫️ 色々な分野を勉強する入口として
目 的
⚫️ 安全な全身麻酔のためのモニタリングが出来るようにする
⚫️ 正常値と異常値を判別。異常値のメカニズムを知る
⚫️ 各異常値への問題解決能力を身に着ける
受講費用
(税抜/単発受講の場合)
¥98,000-
講義内容
オンラインによる全12回講義+理解度テスト、最終試験
前半
【麻酔前評価】
目標:動物の一般状態を評価し、ASA-PS分類を行えるようにする。
1限目
【麻酔記録と体温計】
目標:医療記録である麻酔記録を作成できるようにする。
麻酔中の低体温による弊害を理解し、予防する方法を説明できるようにする。
2限目
【カプノメータの原理と評価法】
目標:カプノメータの正常値と正常波形を説明できるようにする。
3限目
【カプノメータの異常とその対応】
目標:カプノメータの異常値と異常波形を評価し、対応できるようにする。
4限目
【パルスオキシメータの原理と評価法】
目標:パルスオキシメータの正常値と正常波形を説明できるようにする。
5限目
【パルスオキシメータの異常とその対応】
目標:パルスオキシメータの異常値と異常波形を評価し、対応できるようにする。
6限目
後半
(各論)
【心電図計の原理と評価法】
目標:心電図計の正常値と正常波形を説明できるようにする。
7限目
【徐脈性不整脈とその対応】
目標:徐脈性不整脈の種類を評価し、対応できるようにする。
8限目
【頻脈性不整脈とその対応】
目標:頻脈性不整脈の種類を評価し、対応できるようにする。
9限目
【オシロメトリック式血圧測定法の原理と評価法】
目標:オシロメトリック式血圧測定法の正常値と正常波形を説明できるようにする。
10限目
【異常な血圧値への対応①】
目標:徐脈および循環血液量減少に対応できるようにする。
11限目
【異常な血圧値への対応②】
目標:適切な心血管系作動薬を選択できるようにする。
12限目
講義動画イメージ
講義の流れ
1.前半講義視聴
2.後半講義視聴
3.最終試験
(最後の確認)
4.基準を満たした方へ
VSJ修了証発行
受講について
⚫️ 本講義は期間中、いつでも繰り返し視聴可能です
⚫️ 講義内容に関する質問は各回の質問受付期間中に受付し、抜粋して回答いたします。(回答には、講師の都合によっては1ヶ月ほどお時間をいただく場合がございます。)
⚫️ 各講義では理解度テストが出題されます。
理解度を深めるためにご活用ください。
講義資料
ハンドアウト(開講期間中にPDFデータをダウンロードいただけます。)※ハンドアウトの受講生以外への譲渡は禁止されています。
eクラス受講のための推奨図書・文献は、講義内にて紹介いたします。
修了証の評価基準および評価方法
下記の条件を全て満たした方へ修了証を発行いたします。
◎ すべての講義を受講されている
◎ 最終試験の得点が80点以上
受講のサポート
受講中は、メール(info@vsj-llc.net)にてサポートいたします。
ご不明点がありましたらお気軽にご連絡ください。
麻酔学受講生の声
⚫️ 伊丹先生の丁寧でわかりやすい解説で難解な内容もわかりやすく理解できる
⚫️ 心電図を見る際に気を付けるべき点など、麻酔管理を考え、理解して行えるようになる
⚫️ 獣医師と看護師がこの講義を元に意見交換ができるレベルにまとめられている
⚫️ 麻酔モニターから得られる知識が格段に増える
⚫️ 加温方法等含め、病院のスタッフがしていたから真似ていた部分をきっちりと学べる
⚫️ 基礎的なところから広範囲に網羅されており自分の足りないところに気づけるカリキュラム
⚫️ 心電図のそれぞれの波形が心臓の働きの何を示すかなど、VN向けの本には中々書いていないことなど知れる
⚫️ これはこういうことだったんだと学んだことを思い出し、すぐに実行できる講義内容
⚫️ ET-CO2、血圧、心電図の異常時対応が基礎から学べる
⚫️ 機能的残気量と無気肺についての知識と対応がわかりやすく学べる
⚫️ 麻酔管理時、何を見ながら、どう変化していくのかということについての説明がわかりやすいので、どう考えながら麻酔管理をしないといけないのか考え方を身につけることができる
⚫️ なんとなくで行っていた麻酔管理を理論立てて考えることができるようになる
⚫️ 手術中の麻酔管理は「なんとなく」でやっていましたが、しっかりと着目するポイントを整理できるようになる
⚫️ 体温の維持やカプのグラフ・パルスオキシメータ・オシログラフの意味や表していること、正常な波形と異常な波形という基本を学ぶことができ、実際の麻酔管理時に異常にすぐ気がつけるようになる