About
◆ 概要 「VSJ ONEのeクラス」は、ジェネラリストに求められる幅広い知識を体系的に学べる講座です。エッセンシャルプランでは、関連する講座を一貫して学ぶことで、診療の総合力を高めることができます。内科学eクラス1では、診療の基本フレームワークである「POA」で診療の進め方の基礎を学びます。臨床推論学eクラス1ではそのフレームワークを応用して、「問題を見つける力」「正しい診断をする力」「治療を選ぶ力」を強化。診療の流れを論理的に整理し、根拠に基づいた診断・治療のスキルを身に着け、確信を持って診療に臨めるようになります。 ◆ こんな方にお勧め ・POA・SOAP・臨床推論の学び直しをしたい方 ・勤務先のやり方や、経験や勘に頼った診療から脱却したいと感じる方 ・標準的な診療方法を院内で統一し、チーム医療の質を向上させたい方 ・臨床経験が浅く、診断推論や治療推論を基礎から学びたい方 ◆内科学eクラス1 【症例から鑑別・診断へのシステム、内科のPOA・SOAPを系統立てて学ぶ】 POA、SOAPは現状患者が抱えている問題を重視し、何を見てどのように鑑別・診断していくかのアプローチ方法です。 50年以上前に提唱され、アメリカではほとんどの臨床現場で採用されていますが、日本ではまだ浸透していません。「POA(Program Oriented Approach)」というアプローチの仕方、「SOAP(Subjective Objective Assesment Plan)」という手順に則り、症状からチェックして鑑別・診断し、治療に繋げていく方法と、カルテに共有、可視化していくシステムを学んでいきましょう。 一次医療の現場でそのシステムが定着すれば、一次→二次診療段階での見逃しやロスを防ぐことに役立てられます。 既に理解が充分な章もあるかもしれませんが、改めて基礎を見直して院内で共有し、新人獣医師・動物看護師に教育していくのに役立てることが出来ます。 【共有するための基礎を】 本コースはワシントン州立大学に在籍する宮本陽子先生が講師となっています。アメリカでは臨床に出る際には様々な科を回ってからとなり、診察の基礎にSOAPがあるのが普通です。 これに対して日本では、大学教育を終え臨床現場に出てから、その病院と獣医師のやり方に慣れていくことが普通です。細部の知識や理解、経験はあっても、臨床で症例から論理的に鑑別したり診断を導くシステムが出来ておらず、ギャップがあるのが実状です。 症状についての思い込みを無くし、POA、SOAPという系統立てたアプローチ法を学ぶことで、そのギャップを埋めていくことが可能になるでしょう。 【受講生の声】 「今まで点と点で理解していた臨床を、線で繋げて体系的に理解したい」 「ブランク後の再就職で、体系的な勉強の仕方が分からず、対症療法中心の治療になってしまっているのを打開したい」 「何が問題かを明確にするための手法と、それに対する適切な対処法を学び、現場で使えるようにしたい」 臨床現場で共有できる論理的なアプローチシステムを、是非ご自分のものとしてください。 宮本先生は「是非質問や意見を」と積極的なフィードバックも歓迎しています。 【講師紹介】 ◎宮本 陽子 先生 米国獣医内科専門医 ワシントン州立大学獣医学科 ◆臨床推論学eクラス1 【概要】 日々、色々考えながら診療しているけれど…目の前の患者さん、飼い主様、そして自分のために、それって合っているの? 一度ご自身の診療のプロセスを見直してみませんか? ◯プロブレムリストを立てることを意識する ・問診→身体検査→さあ、診断!とりあえず検査! ・とにかく多めに検査しよう …当てはまりませんか…? ◯検査の目的、使い方、結果の読み取り方の判断を誤らない ・検査結果が陽性、正常値から外れたら病気と診断! …となっていませんか…? ◯診断に基づいた治療を ・発熱している→抗菌薬! ・病気と診断→とりあえず治療! …心当たりありませんか…? ◯インフォームドコンセントやEBMを正しく理解し、診療に活かす ・この薬は治療成績が良いからどんな子も使うべき! ・全部説明したから大丈夫! ・治療の選択は最後は飼い主様に決めてもらおう …そうなっていませんか…? 体系立てた診察をし、診断エラーを起こさないために、ケースに合った治療法を選択できるように、考え方を学びましょう! 【目的/目標】 診療推論、治療推論を学び、臨床力を身につける 【講師紹介】 石川勇一 犬と猫の総合診療&外科サポート/QUARC動物病院