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━━━━━━━━━━━━━━━ 症例から鑑別・診断へのシステム 内科のPOA・SOAPを 系統立てて学ぶ ━━━━━━━━━━━━━━━ POA、SOAPは現状患者が抱えている問題を重視し、何を見てどのように鑑別・診断していくかのアプローチ方法です。 50年以上前に提唱され、アメリカではほとんどの臨床現場で採用されていますが、日本ではまだ浸透していません。「POA(Program Oriented Approach)」というアプローチの仕方、「SOAP(Subjective Objective Assesment Plan)」という手順に則り、症状からチェックして鑑別・診断し、治療に繋げていく方法と、カルテに共有、可視化していくシステムを学んでいきましょう。 一次医療の現場でそのシステムが定着すれば、一次→二次診療段階での見逃しやロスを防ぐことに役立てられます。 POA・身体検査など、章によっては、もう既によく理解しているコンテンツもあるかもしれません。 ですが、改めて基礎を見直して院内で共有し、新人獣医師・動物看護師に教育していくのに役立てることが出来ます。 ━━━━━━━━━━ 共有するための基礎を ━━━━━━━━━━ 本コースはワシントン州立大学に在籍する宮本陽子先生が講師となっています。アメリカでは臨床に出る際には様々な科を回ってからとなり、診察の基礎にSOAPがあるのが普通です。 これに対して日本では、大学教育を終え臨床現場に出てから、その病院と獣医師のやり方に慣れていくことが普通です。細部の知識や理解、経験はあっても、臨床で症例から論理的に鑑別したり診断を導くシステムが出来ておらず、ギャップがあるのが実状です。 症状についての思い込みを無くし、POA、SOAPという系統立てたアプローチ法を学ぶことで、そのギャップを埋めていくことが可能になるでしょう。 POA・身体検査など、章によっては、もう既によく理解しているコンテンツもあるかもしれません。ですが、改めて基礎を見直して院内で共有し、新人獣医師・動物看護師に教育していくのに役立てることが出来ます。 ━━━━━━━━━━ カリキュラム ━━━━━━━━━━ 1限「POAとは」-POA- SOAPという診断アプローチ。どのようにするのか、その意義は? 2限「身体検査」-Physical exam- 診察の際に必ず行う、身体検査。的確な診断に結び付けるために、身体検査の基礎をマスターしよう。 3限「嘔吐・下痢のアプローチ」-Vomiting/Diarrhea- 4限「発咳のアプローチ」-Cough- 5限「多飲・多尿のアプローチ」-PU/PD- 6限「痙攣のアプローチ」-Seizure- 7限「高ビリルビン血症のアプローチ」-Hyperbilirubinemia- 8限「低アルブミン血症のアプローチ」-Hypoalbuminemia- 9限「低血糖のアプローチ」-Hypoglycemia- 10限「高窒素血症のアプローチ」-Azotemia- ━━━━━ 受講生の声 ━━━━━ 「今まで点と点で理解していた臨床を、線で繋げて体系的に理解したい」 「ブランク後の再就職で、体系的な勉強の仕方が分からず、対症療法中心の治療になってしまっているのを打開したい」 「何が問題かを明確にするための手法と、それに対する適切な対処法を学び、現場で使えるようにしたい」 事前アンケートではこうした声を頂いています。臨床現場で共有できる論理的なアプローチシステムを、是非ご自分のものとしてください。 宮本先生は「是非質問や意見を」と積極的なフィードバックも歓迎しています。 ━━━━━━ 講師紹介 ━━━━━━ ◎宮本 陽子 先生 米国獣医内科専門医 ワシントン州立大学獣医学科 ━━━━━━━━━ こんな方にお勧め ━━━━━━━━━ ・POA・SOAPの学びなおしをしたい方 ・後輩に根拠を持って指導したい方。 ・勤務先のやり方、「経験や勘」に頼った診療を脱却したいと感じる方。 ・標準的診療アプローチを病院に取り入れ、チーム医療を実現したい方。